『変身サイボーグ』
(『タカラSFランド大全集』より)
「やあ!こちらGIジョーだ。
僕の新しい仲間
変身サイボーグ1号を、よろしく頼むぞ!」
(当時の「GIジョーテレホン」より)
1972年7月、
こんな言葉とともに販売が開始されたのが
「変身サイボーグ」シリーズでした。
透明な人形(ニューGIジョーの改良品)と
テレビヒーローの衣装とを組み合わせた
「男の子向け着せ替え人形」は、
折りからの「変身ブーム」に乗って
やがて大変な人気を集めることになります。
ただし、最初期には
「変身サイボーグ1号」単体版(上左)のほかに、
「サイボーグ人形」と「ヒーロー衣装」をセットにした
「ニュー正義の味方」版(上右および下の写真)も
販売されていました。
もちろんそれは、
人形と服とのセット販売であった
「正義の味方」シリーズの流れを受けてのものでした。
しかし、この「ニュー正義の味方」シリーズは
まもなく廃止されて、
衣装単体の「変身セット」(下・中央)に
一本化されることになります。
(「ニュー正義の味方」と「変身セット」の衣装は、おそらく同一)
(当時のカタログより)
そして、72年10月には
敵役の「キングワルダー1世」(上右)が発売され、
タカラ独自のSF設定に基づく
「サイボーグワールド」は
さらなる広がりを見せることになるのでした。
その後も
「サイボーグ2号・少年サイボーグ」(73年5月)
「サイボーグライダー」(73年8月)
「サイボーグジャガー」(74年6月)と
新商品の発売は続きますが、
やがて「変身ブーム」「第2次怪獣ブーム」の終焉とともに
サイボーグシリーズも、また終わりの時を
迎えることになったのでした。
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