変身サイボーグ 『広告集』


 
「テレビマガジン」 1972(昭和47)年9月号

(「テレビマガジン70's」「タカラSFランド大全集」
「ちびっこ広告図案集70's」他、参照。以下同)


1971年に創刊された
児童雑誌 『テレビマガジン』 (講談社)や
週刊マンガ誌『少年チャンピオン』(秋田書店)には
「変身サイボーグ」シリーズの広告が
多数、掲載されていました。

「正義の味方」シリーズについては
別ページ で取り上げたので、
このページでは「変身サイボーグ」発売以降の
掲載広告や記事を紹介したいと思います。

なお当時の雰囲気も
味わっていただけるように
ここでは各号の表紙も併せて掲載しています。



「少年チャンピオン」1972年30号および32号

「チャンピオン」30号と32号に掲載された広告では
「サイボーグセット」と「変身セット」が
一番上の「テレビマガジン」版とは異なっていました。


「小学三年生」1972年9月号

さらに「小学三年生」の広告では
背景色や文字の配置が微妙に変えられていました。



「少年チャンピオン」1972年38&39合併号



「テレビマガジン」 1972年10月号(上)
および 「少年チャンピオン」1972年40号(下)


上の二つの広告はほとんど同じに見えますが、
雑誌の版型の違いのためか
下の「チャンピオン」版の方が
「サイボーグ」の足元の部分がやや広く
「変身セット」の説明文や「懸賞ロゴ」の色も
わずかに違っています。



「少年チャンピオン」1972年44号



「少年チャンピオン」1972年45号

上の広告では登場していない
「キングワルダー」人形が
下の広告では、ページ中央下に掲載されています。

なお上の画像に走っている
細かな白い横線は、
もとの雑誌にかけられていた「透明カバー」のシワが
コピーを取る際に写りこんだものです。
(見にくいですが、以下、ときどきあります。)


「小学三年生」 1972年12月号



「少年チャンピオン」1972年49号


「テレビマガジン」 1972年12月号

上の二つの広告では
ワルダーを照らす光の色が
わざわざ変えられています。



なお、これらの広告では
ワルダーのラインナップは
「レッド・ブルー・イエロー」と書かれています。

こうした表記から
幻の「赤ワルダー」販売説が
生まれたのかもしれませんが、
画像を見るかぎりでは
後に「バイオレット」として出されるワルダーを
発売前には「レッド」と
呼んでいたように思われます。

ただし試作版の「紫ワルダー」は
(写真のワルダーも内臓の塗装色が違っています)
製品版より「赤」っぽかったのかもしれません。



「少年チャンピオン」1972年52号


1973(昭和48)年



「テレビマガジン」 1973年1月号


「小学三年生」 1973年1月号

これらの懸賞発表広告では
掲載先の雑誌によって
いくつかのパターンが
作られたようです。



「少年チャンピオン」1973年1号



「テレビマガジン」 1973年2月号

上下の広告はほぼ同じに見えますが、
「超人セット」の並びと
「サイボーグセット」の種類、
それに子供のポーズが変更されています。


「少年チャンピオン」1973年9号



「少年チャンピオン」1973年12号



「テレビマガジン」 1973年4月号


「テレビマガジン」 1973年3月号

1973年の3月号と4月号には
ほぼ同一の広告が掲載されましたが
説明文が何カ所か変わっています。



4月号で新たに書き加えられた告知を読むと
前年にまず「紫」ワルダーが出され、
この頃に「青、黄、緑」が
遅れて発売されたことがわかります。

「青」は最初期版、
「緑」は後期版のイメージが強いだけに
この発売順序はやや意外な感じです。



「少年チャンピオン」1973年16号


「テレビマガジン」 1973年5月号

これらの広告では、ワルダーの
「怪人セット」と「武器セット」の発売が
告知されていますが、
二つのバージョンで
レイアウトがかなり異なっています。



「少年チャンピオン」1973年18号

この号から「チャンピオン」に
不定期連載されることになった
「変身サイボーグ情報局」については
別ページ で紹介しています。



「少年チャンピオン」1973年23号


「テレビマガジン」 1973年6月号

まるで間違い探しのようですが、
「少年サイボーグ」が初めて登場した
この広告では、背景の星の位置が微妙に違います。



「少年チャンピオン」1973年27号


「テレビマガジン」 1973年7月号

上の二つのバージョンでは
「サイボーグセット」と「変身セット」の
写真が差しかえられています。



「テレビマガジン」 1973年8月号


「少年チャンピオン」1973年31号

ここでは、背景や
「変身セット」のパッケージが
微妙に違いますね。



「少年チャンピオン」1973年36号
および 「テレビマガジン」 1973年9月号

「サイボーグライダー」の掲載は
8〜9月頃からでした。




また『テレビマガジン』9月号には
「サイボーグブーム」に乗って
タカラから発売された
「オペレーション・サイボーグ・ゲーム」の広告も
掲載されていました。



「テレビマガジン」 1973年10月号


「少年チャンピオン」1973年40号

この広告では
何体かの人形のポーズが違っています。



「テレビマガジン」 1973年11月号


「少年チャンピオン」1973年44号

サイボーグライダーが主役のこの広告では
サイボーグ1号の腕の「ミサイル」の形状が
異なっています。
(『テレビマガジン』版は試作品?)



「テレビマガジン」 1973年12月号



「少年チャンピオン」1973年48号



「少年チャンピオン」1973年52号


1974(昭和49)年



「テレビマガジン」1974年1月号



「テレビマガジン」 1974年2月号



「小学二年生」1974年2月号

1974年の2月号から8月号まで
『小学二年生』に連載された
「変身サイボーグ画報」については
こちら にまとめてみました。



「少年チャンピオン」1974年5号




上および下の画像は
「テレビマガジン」 1974年3月号です。



これらの広告で
発売が予告された「サイボーグジャガー」は
いよいよ3月中旬に登場します。



「少年チャンピオン」1974年10・11号



「少年チャンピオン」1974年14号



「テレビマガジン」 1974年4月号



「少年チャンピオン」1974年19号



(左より) 「小学二年生」1974年3月号、「同」4月号
「小学三年生」4月号



この頃の学年誌では
サイボーグシリーズが
しばしばプレゼントの賞品になっていました。



「テレビランド」 1974年5月号





「テレビマガジン」 1974年5月号

5月号・上段は広告ページ
下段は同誌プレゼント記事の画像です。



「少年チャンピオン」1974年23号



「テレビマガジン」 1974年6月号



「少年チャンピオン」1974年27号



「テレビマガジン」 1974年7月号



「テレビランド」 1974年7月号



「少年チャンピオン」1974年31号



「テレビマガジン」 1974年8月号





「テレビランド」 1974年8月増刊号


「変身サイボーグ」シリーズ
最後の大型商品
「サイボーグステーション」が登場したのは
74年の夏から秋にかけてのことでした。



「テレビランド」1974年8月号



「小学二年生」1974年9月号



「少年チャンピオン」1974年36号
および 「テレビマガジン」1974年9月号


「テレビランド」 1974年9月号

これらの「ジャガーあそびかた大懸賞」の景品だった
「メカニカル・イラストポスター」は
おそらく次のものと思われます。





「テレビマガジン」 1974年10月号



「少年チャンピオン」1974年40号

上の広告では「ライト」の色や
格子状の「パネル」などが
下の画像の「製品版」とは違っています。

なお『テレビマガジン』の古書には
しばしば万単位の値段が付くのに対して、
『少年チャンピオン』の方は
発行部数が多かったためか
あるいは特撮等のカラーグラビアが少ないせいか、
安いものだと数百円程度で入手することができます。

しかしこの74年40号は
「ブラックジャック」の単行本未収録作(植物人間)が
掲載されているために
『テレビマガジン』以上の価格で
取り引きされることが多いようです。



「少年チャンピオン」1974年45号



「テレビマガジン」 1974年11月号


「トイジャーナル」(1975年)



タカラ「アンドロイド ニュース」 1974年10月1日発行


「同・号外」 1974年10月10日発行

そして「変身サイボーグ」の後継商品である
「アンドロイドA」が登場したのは
1974年末のことでした。


「テレビマガジン」 1974年12月号


この「アンドロイドA」シリーズの広告については
また別のページで紹介したいと思います。



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