復刻版 『ロボットマン』
(2005年6月10日ブログ記事より)
久しぶりのブログなので、今回は話題を変えて、「変身サイボーグ」と「ミクロマン」について。
最近は「新ミクロマン」シリーズが元気一杯で、玩具店の棚には、色とりどりの新しい「ミクロマン」たちが並んでいます。
これだけたくさんの新製品が発売されるところを見ると、新シリーズはかなりの成功を収めているのでしょうが、
「変身サイボーグ」ファンとしては、「ミクロマン」ばかりが人気者になるのは、すこし寂しい気がしないわけではありません。
サイボーグもミクロマンも、同じタカラのSF玩具シリーズなのだから、どちらもたいして変わらないではないか、という声も聞こえてきそうですが、
サイボーグとミクロマンでは、それぞれのファン層が、実は微妙に違うようにも思うのです。
変身サイボーグがブームを呼んだのは、ほんの2〜3年だったのに対して、ミクロマン・シリーズは20〜30年もの間、新製品の発表が続いてきました。
もちろん、両方ともに好きだという人もたくさんいるのでしょうが、
そうした結果、サイボーグファンは、どちらかといえば「狭く深く」なる一方で、
ミクロマンのファンは「すそ野が広く、世代的にもかなりの幅がある」ように思えるのです。
私自身は完全な「サイボーグ世代」で、子供の頃には、ミクロマンにはそれほど興味はなかったのですが、にもかかわらず、
この両者には、心にくいばかりの共通設定があるのも、また事実です。
たとえば、「ロボットマン」(写真は復刻版)は、胸にミクロマンを搭載できる、ミクロマンシリーズの一品として販売されたものでした。
しかし、このロボットマンの腕は、サイボーグシリーズの「サイボーグジャガー」などにも付けることができますし、
なにより、ロボットマンの頭脳は、サイボーグ1号の脳の一部をクローン培養(!)して作り上げたものとされているのです。
いろいろなファン層を取り込もうという、巧みな商法だといえばそれまでかもしれませんが、
こうしてまた今日も、サイボーグファンの財布のヒモは、タカラによって、ゆるめられてしまうのでした。
(オリジナル版パンフレット)